ここではOS起動後のソフトウェアの仕組みについて説明します。
スタートアッププログラム
というとわかりずらいかもしれませんが、主に右下のタスクバーに表示されているアイコンたちのことです。XP以降のWindowsで、「スタート」メニューから「ファイル名を指定して実行」を選び「msconfig」とうつと「システム構成ユーティリティ」が起動するが、そこに「スタートアップ」タブ項目があります。詳しくはその一覧がスタートアップ項目と呼ばれる。その一覧に表示されているプログラムは、パソコンが起動して「ようこそ」が表示されてから起動するプログラムです。だから立ち上がりが異様に遅い人はこの一覧から必要ないプログラムを実行させないようにすれば早くなります。必要ないプログラムについては省きます。(後日記載予定です)ここを、いじったことないというかたは、おそらく関係ないプログラムがいつのまにかたくさんインストールされていて、それが立ち上がりを遅くしている可能性があります。
ドライバ
第3回くらいでも少し触れましたが、Windowsにはデバイスドライバという概念があります。ハードウェアをシステム上で認識するために、そのデバイスドライバをインストールします。わかりやすく言うと、まずマウスやキーボードを初めてパソコンにさしたときに、右下になんかポコってでてきます。(「新しいハードウェアが見つかりました」という表示)それは数秒すると消えて、さしたマウスやキーボードが使えるようになるのですが、そのときにインストールされたのがそのマウスやキーボードのデバイスドライバです。詳しく見ていくと、WindowsXP以降の場合、まず「スタート」メニューから「マイコンピュータ」を右クリックして「プロパティ」を選ぶ。すると「システムのプロパティ」がでる。ない場合はコントロールパネルから「システム」という項目を探してください。そこから「ハードウェア」タブをひらき、「デバイスマネージャ」をひらく。
その一覧がデバイスドライバとなります。いろいろ見ていると、キーボードやマウスどころかハードディスクやチップセットのドライバもインストールされていることに気づくかと思われます。さきほど、ハードウェアをOSで使うために必要なのがデバイスドライバと言いました。そして多くの場合、デバイスドライバはOSに用意されているため、先ほどのマウス、キーボードのようにつなぐと勝手にドライバがインストールされます。しかし独自で作られたハードウェアは、その製造メーカーが独自で作ったドライバを使う必要があります。例えば、無線LAN子機とか、ペンタブレットとか、プリンタなども新しいものはつなぐだけでは使えません。普通はそーいったものを買うとCDがついてくるのですが、その中にドライバがはいっています。また、ドライバはCDがなくしてしまっても、ほとんどはそのメーカーのホームページで型番ごとに検索して、ダウンロードが可能となっていますので、なくしてもたぶん大丈夫です(古いものや謎のメーカーは除く)。
ドライバはシステムと密な関係なので、XPにVISTA用ドライバをいれてしまったりして、間違ったドライバをインストールするとおかしくなりますので注意が必要です。また、正しいドライバをいれても、他のドライバと競合してしまって、おかしくなることもあります。メーカーでもテストは十分におこなっているはずですが、やはりバグもあるものです。余分なものは消したり、間違ったものをいれない等、ドライバは注意しないと下手すると再インストールするはめになります。
OSインストール後はドライバをインストールする
ちなみに前回OSをブチ込む説明をしましたが、通常、OSをインストール後の、ドライバインストールは必須作業です。(リカバリの場合はドライバも一緒にインストールされるので必要ない)マザーボードのドライバ、チップセットから、ディスプレイ、サウンド、LANドライバなど、OS標準のドライバが使えない場合はそれぞれのハードウェアの機能がうまく発揮されないのでそれぞれのドライバをインストールする必要があります。あと、アップデートもできたらしたほうがいいと思われます。アップデートはあとで説明します。
サービス
サービスとはOSの各機能のこと。まず実際に見たほうがわかりやすいので見てください。「スタート」メニューから「マイコンピュータ」を右クリックして「管理」をひらく。コントロールパネルから開く場合は「管理ツール」を探す。一覧から「サービスとアプリケーション」。「サービス」を選択してください。そこにサービスの一覧が出てくると思います。そこにでている項目を見ていけばわかると思いますが、それぞれの機能ごとに「開始」「停止」などを選ぶことができるようになっている。必要なものは「スタートアップ」から「開始」するようになっているので、下手に停止はしないでください。とにかくここで余分なサービスを停止すれば、余計な動作を止めたりできます。例えば、エラーレポーティングサービスを止めると、エラー時にマイクロソフトに送信するだのしないだののメッセージがでなくなります。詳しくは別ページで解説予定です。
レジストリ
今ちょっとでてきましたが、Windowsにはレジストリという概念があります。これは、簡単に言うとシステムファイルのことです。「スタート」メニューから「ファイル名を指定して実行」を選び「regedit」とうつと実際に「レジストリエディタ」というのをひらくことができます。そこに一覧がでてくるのですが、+をクリックしてパチパチ中身を見ていってみてください。それぞれに値がはいっているのがわかります。とりあえずその数値を変えてしまうと確実におかしくなるので変えないでください。ここではGUIで操作できないシステムのいろいろな部分を変更できたりします。たとえば、Windowsをもっと早くするための方法として、特定の値をいじったり、追加したりすることができます。しかし、めったなことがない限りは触れないようにしたほうがいいと思われます。ドライバは削除しても再起動すれば復活するが、レジストリは削除すると再起不能になることが多いです。このへんをいじる頃は、もはやシステムとして不安定なときが多い気がするので、再セットアップやハードウェアの状態を確認することをおすすめします。
アップデート
パソコンを普段さわらない人でも最近定着しつつある言葉です・・時代は変わった。アップデートとは更新のことを言っています。ハードウェアは使っていくと基本的に劣化していくが、ソフトウェアはこのアップデートの概念により、使えば使うほどよくなる性質があります。プログラムはユーザーによって使われることで、テストで出なかったいろんなバグを発見したり、新しい機能を追加したりできます。その修正がアップデートです。アップデートはソフトウェアならば必ずあります。デスクトップ画面で、右下のタスクバーにしょっちゅういろいろなアップデートが、ずらずらとでてくることがありますが、まあ時間があるならやっといたほうがいいかと思われます。でも実際アップデートをすることでおかしくなることもあるます。その辺はかなりの自己判断になるかと思われます。アップデートで有名なのはWindows updateというもので、「スタート」メニューの「すべてのプログラム」から実行が可能です。たとえば、サービスパックというのもアップデートをすることでインストールできます。最近のソフトはSP2(サービスパック2)がインストールされていることが必須の場合が多いので、アップデートをめんどくさがる人でもWindows updateはやってることが多いです。ちなみにOSインストール後は、バージョンが古いままなので、アップデートしたほうがいいと思います。
セキュリティ対策ソフト
OSについて説明してきましたが、それ以外のソフトウェアについても触れていきます。セキュリティ対策ソフトは、Windowsでは必須といっていいくらいインストールされています。種類もさまざまで、いろんなメーカーの、いろんな機能があります。
基本はウイルス検索機能で、これはどのセキュリティ対策ソフトにもついています。これがないとセキュリティ対策とはいえないからです。ほかにファイアーウォール、迷惑メールチェック、URLフィルタなどの機能があります。それぞれのソフトの機能についてはまた別ページで解説予定です。
このセキュリティ対策ソフトは、意外と曲者が多く、システムと密になるので、ウイルスをチェックしてくれるが、逆にシステムをおかしくさせることがあります。たとえばネットにつながらないとき、ファイアーウォールが誤作動していてIEでうまく表示されないというときがあります。そのときは、一度ファイアーウォールを停止してみてください。ずっと更新されていない、古いセキュリティソフトも注意が必要です。古くなってくるとウイルスを発見するどころか、自分がウイルスのようにシステムを妨害してしまうこともあるので、注意してください。古いやつはコントロールパネルの「システムの追加と削除」からアンインストールしてしまうことがおすすめです。